201416 / SHARP AQUOS CRYSTAL 305SH(Softbank) 開封の儀


2014年8月18日にSoftbankより発表された「AQUOS CRYSTAL 305SH」。Softbankが米Sprintを買収後、初の両キャリアへの供給となる記念すべき端末です。また、デザインに関しては最近のSHARP端末の特徴である狭額縁の究極進化系であるベゼルレスという、個人的にはかなりの衝撃を受けた端末となりました。

SIMロック解除非対応というのが残念過ぎる仕様ではあるのですが、「こんな記念すべき&衝撃を受けた端末、入手しない理由はない!」という事で入手してみました。スピーカーは不要なので、本体セットのみ某オークションにてかなり安値落札出来ました。

早速、開封の儀&簡単なレビューをさせていただきます。

スペック表

AQUOS CRYSTAL
305SH(Softbank)
端末サイズ 約131 × 67 × 10 mm(突起部除く)
重さ 約140g
ディスプレイ 5.0インチ HD (720 × 1280) 294ppi / S-CG Silicon液晶
OS Android 4.4.2 KitKat
CPU Qualcomm Snapdragon 400 MSM8926 Quad-Core (1.2GHz)
RAM 1.5GB
ROM 8GB
外部メモリー 最大128GBまでのmicroSDXC
カメラ 背面約800万画素 / 前面約120万画素
ネットワーク FDD-LTE (900 / 1800 / 2100MHz)
AXGP (TD-LTE) (2500MHz)
W-CDMA (900 / 2100)
GSM/GPRS (850 / 900 / 1800 / 1900MHz)
Wi-Fi IEEE 802.11 b / g / n
2.4GHz
Bluetooth ver 4.0
GPS 対応
USB 2.0
バッテリー 2,040mAh (着脱不可)
SIMカード nanoSIM
その他 FeliCa、NFC、ワンセグ、赤外線には非対応

開封の儀

※画像をクリックする事で拡大表示可能です。

個装箱表面
スピーカーなしで購入した為、いきなり端末本体セット箱からの開封です。
スピーカーなしだと、とても小さな箱です。

個装箱開封
二層構造になっています。
上層に端末、下層にマニュアルやリアカバーがあります。

リアカバー
丁寧に白い紙で包まれています
端末背面とリアカバー
バッテリーは内蔵タイプ。取り外し不可です。
SIMとmicroSDスロットはリアカバーを外した内面に設置されています。

同梱品一式
本体 / リアカバー / microSD (4GB) / マニュアル類
かなりシンプルな構成です。

端末表面と端末背面
端末上部に枠がない為、フロントカメラはディスプレイ下に設置
通話用スピーカーは画面自体がスピーカーの役目を担っています。

端末上部
電源キー / 3.5mmイヤホンジャック
端末下部
マイク / microUSB端子

GALAXY S4との比較
画面サイズが同じ5インチのGALAXY S4と並べてみました。
同じ画面サイズですがAQUOS側の方がフレームが無い為、迫力があります。

ちょっとお遊びな1枚
端末のフレームレス具合が伝わりますでしょうか。
バックであるフローリングにかなり同化できています。笑

ソフトウェア

初期ロック画面

初期ホーム画面
SHARPオリジナルのホームアプリ「FEEL UX」です。
以前auのINFOBAR向けにプリインされていたiida UIのようなイメージですね。
個人的には苦手なタイプのUIです(^_^;)

言語選択画面
日本と英語のみです。

プリインストールアプリ一覧
キャリア端末としては標準的な量ではないかと思います。
docomoに比べるとキャリアアプリが少し少ない印象です。

通知エリア
左が通知エリア初期表示時
右がトグルスイッチ展開時

SHARP端末はバッテリーや電波強度などの表示が通知エリア上に常時表示されます。ここはON/OFF出来るようにして欲しいですね。正直な所、凄く邪魔に感じます。

ソフトウェア情報

スペック比較表

画面左
Quadrant Standardスコア
(複数回行ったうちの中間スコア)
8818

画面右
AnTuTu Benchmark Ver5.0スコア
(複数回行ったうちの中間スコア)
17774

※AnTuTu BenchmarkはVer,5になってから測定の基準が変わったとの事です。
結果、Ver,4での計測時よりもスコアが若干大きくなるようです。

Quadrant Standardのスコア的にはSnapdragon S4 Pro Quad-Core 1.5GHzを搭載したAndroid端末と同等もしくは少し上くらいのスコアになっています。AnTuTuに関しては、Quadrant Standardのスコア値(約8800)を受けて、「21000点以上は出るのでは?」と思っていましたが、想像よりかなり低めのスコアとなりました。

所感

スマートフォンは端末の画面領域が大きい為、デザインによる差別化をつけ難いと言われております。そんな中でもiPhone、GALAXY、XPERIA、HTC Oneなど、魅力的なデザインの端末が存在するわけです。

そんな中、私が数年ぶりにデザイン面で衝撃を受けた端末が登場しました。それが本端末「AQUOS CRYSTAL 305SH」です。狭額縁端末は、日本国内メーカーではSHARPがEDGESTというネーミングで狭額縁端末を数多く発表してきました。また海外メーカーではLG G2も左右のベゼルはかなり狭くなっています。本端末は、これらの端末を遥かに凌駕した究極のベゼルレス端末となっています。

スペックに関しては、Snapdragon 400搭載とミドルスペックな仕上がりとなっています。日本人はハイスペック志向と言われているので、キャリアのイチオシ端末がミドルスペックになる事は非常に珍しいケースです。初の日米(Softbank / Sprint)共通で発売する端末である為、日本よりはアメリカのマーケットに合わせた仕上がりにしているのだと考えられます。(アメリカではハイスペック端末だけが求められているわけではない、という事をニュース記事などで拝見しました。)

ミドルスペック端末である為、HD解像度のビットレートが高めな動画を再生しようとすると、たまにカクつく場面がありましたが、通常のネットブラウジングやSNS利用程度であれば全く動作に不満を感じる事はありませんでした。ただし、マルチタスクで多くのアプリを起動状態にしていると、若干モッサリする事はあります。

ここからは不満点を。

本端末はハーマンカードン製スピーカーが同梱されて定価約55,000円となっております。正直言うと、「このスピーカー同梱というのはどうなんだろう・・・」という所ですね。MNPであれば一括0円なので良いですが、機種変更ですとそうはいきません。端末単体で30,000円くらいといった選択肢もあった方が、MNPのCB目的ではなく、本当にこの端末目的なユーザーが増えてくるのではないか思います。これは大人の事情もあるのでしょうが、残念で仕方ないです。

2点目は、SoftbankはiPhoneのSIMをAndroidで使う、またはその逆が行えません。私はSoftbankの契約はiPhoneで契約した回線なので、305SHにiPhoneのSIMを入れても「USIMエラー」と表示されて利用できません。よって私はこの端末をWi-Fi専用機として使う他ありません・・・。

あとは、、、SIMロック解除させて。。。ですね。

最終的な感想は、「SHARPさん!この端末素晴らしい!Softbankさん、売り方やその他環境を改善して、、、」です。本記事であげた不満点はほぼSoftbankというキャリアに対するものになってしまいました。Softbankファンの方にとってはとても不快になる内容となり申し訳ありません。。。

SHARPのフレームレス端末は全世界で勝負出来る素晴らしい端末だと思っております。是非ともSIMフリー端末として世界で勝負を!!